キヤノンウィンド株式会社は知的障がいのある人々が“働くことの喜びを分かち合える場所“として、2008年10月に大分キヤノン株式会社と暁雲福祉会との合弁会社(大分キヤノン株式会社の特例子会社)として設立されました。多くの方々のご支援を頂き、おかげさまで創立10周年を迎えることができました。
企業と社会福祉法人による合弁会社という仕組みから、両者の強みを活かし、試行錯誤しながらも手と手を携え歩んでまいりました。
キヤノンの企業理念『共生』と暁雲福祉会の法人理念『人間礼拝』、この2つの理念が出会い、知的障がいのある方々の「雇用の場」を実現しています。
知的障がいのあるキヤノンウィンドの社員たちは日々着実に可能性を拡げてきました。創業当初、2種類からスタートした職域は現在64種類におよびます。
キヤノンウィンド株式会社設立10周年の節目を迎えるにあたり、知的障がい者雇用と就労支援について、これまでの取り組みを皆様へ報告させていただき、皆様と共に障がい者雇用と就労支援のあり方について考える機会として当オープンハウスを企画致しました。
11月22日、当法人は大分キヤノンと共催しキヤノンウィンドオープンハウスを開催しました。行政・福祉・教育などの関係者やキヤノングループ社員を含む約160名が来場しました。キヤノンウィンドの活動や理念を広く関係者に伝えるために、キヤノンウィンド社員によるからくり治具の実演VTRやあいさつをはじめ、関係者の講話や職場紹介が行われました。
キヤノンウィンドは、法定雇用率の達成と知的障がい者の就労をめざして設立された大分キヤノンと暁雲福祉会の合弁会社です。雇用者数は設立時の5名から現在は23名と増え、当初2つだった仕事の種類も今では60種類以上になり、職域が拡大しています。また、高い職場定着率を維持しています。
どんなに重たい障がいがあっても働きたい、働いて収入を得たいという想いは一緒です。職業的に重度知的障がいのある方々が15年、20年と働き続けられる仕組みの構築のために、知的障がいのある方々と「共に」これからも誠実に「歩み」を重ねて参ります。
皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます。