キヤノンウィンド
2008年11月1日キヤノンウィンド株式会社入社式。この日より、知的障がい者雇用がスタート!キヤノングループ社員の仲間入りをしました。
キヤノンウィンド株式会社は、2008(平成20)年10月1日設立されました。
知的障がいのある方々が『働く』ということを支援することを法人の柱としていた暁雲福祉会「ウィンド」の就労移行支援事業のメンバーが、2007年より大分キヤノン大分事業所における企業実習を開始。1年以上の実習成果から、その労働者性が認められ、キヤノン製品の一部を担う仕事が創出されました。
キヤノンの企業理念は『共生』。暁雲福祉会の理念は『人間礼拝』(たったひとつの尊いいのち、支えあって生きていきたい)。その二つの理念が出会い、障がいのある方々への就労支援を協同で行うことは、「共にいきるということ」を考える日々でした。障がい者(主として知的障がい者)の職業自立と社会参加の場を創ることを実現するために、この会社は設立されることとなりました。
ドイツのオルガン奏者パッフェルベルが作曲した♪カノンは、美しい旋律がある一定の距離がありながら追いかけ重なりあって、1つの旋律であったときよりも、さらに美しく重厚で豊かな音をつくりあげています。
こんな風に美しい音が重なりあい、聴く人々を豊かな心情にいざなえるような、おたがいの存在を、ちがいを認め合いながら保障しあえるような会社を目指したいと考えています。
そして、そこで、職業的に重度知的障がいのある方々が5年10年と働き続けられる仕組みを構築することができたらと願っています。
どんなに重たい障がいがあっても、働きたい、働いて収入を得たいという想いは一緒です。企業にとって必要とされる仕事を誠実に行いながら、企業の中で必要とされる人になっていく。これが、入社した知的障がいのある社員と実習生の『ねがい』です。
みなさまのご理解とご支援を よろしくお願い申し上げます。
キヤノンウィンド株式会社 取締役 暁雲福祉会 理事長 丹羽 和美