法人内にて大規模防災訓練を実施しました

9月1日は「防災の日」、そして、9月11日は東日本大震災からちょうど2年半が経過。
改めて「いのち」の大切さを考えるためにも、暁雲福祉会では下記の防災避難訓練を開催しました。

今日は暁雲福祉会の各事業所「八風園」「ウィンド」「八風・be」「八風・マーヤの園」にて防災避難訓練を実施しました。避難訓練の内容として「震度5の地震に伴い施設内にて火事が発生した」という想定のもと、支援員の誘導に従い、知的障がいのある方々が施設外へ安全に避難することに取り組みました。また、被災時の非常食として水に浸すだけで炊き出しのできる特殊米「アルファ米」や缶詰のかば焼き、豚汁などを用意し、避難所を想定した青いビニールシートの上で実食しました。

今回、こうした防災避難訓練を通じて“非常食の質”の大切さを実感しました。試食した「アルファ米」や缶詰のかば焼きなど被災時を想定して加工された食品ですが、「お湯」どころか、もし「水」や「缶切り」などの資源・道具がなければ食べることが難しい状況にあります。災害時に要援護者となる方々には非常食の内容に加えて、容器の工夫も求められる現実がありました。紙皿、紙コップ等は不安定で、自立した食事が難しい。また、先に一口、空腹を満たす簡単な固型物があれば、配色までの時間を穏やかに待てる等、実際に訓練を行い分かったことです。

現在、暁雲福祉会では加盟するNPO「チャレンジおおいた福祉共同事業協議会」が製造・販売する防災クッキー「いのちのクッキー」事業に参画しています。今回は非常食のみの昼食後に個包装化されたクッキーを利用者の方々へ配布し、試食後の感想を聞きました。
「食べやすい」「甘くておいしい」「お箸がなくても食べられる」など多くの意見が出ました。通常の非常食では使い捨て用のプラ加工の食器やお箸等が必要であり、食事の準備やその後のゴミ処理の課題もあります。しかし、「いのちのクッキー」のように老若男女を問わず、食器も用いずに食べ方もシンプルにお腹を満たすことができる非常食は障がい者の方々にとって安心かつ喜んでもらえるものと感じます。

暁雲福祉会では障がい者の方々への発災時支援ならびに福祉避難所での過ごし方等について理解を深められるように、今後も継続的に防災避難訓練を実施して参ります。

01_972322b810cdab58671fd5e230a682ae