本日は、東京2020パラリンピック聖火において大分県内17ヶ所の採火場所の1つとして、この、私ども暁雲福祉会「玖珠・森のクレヨン」の厨房の火を玖珠郡の火としてお選び頂いたことに感謝申します。
パラリンピックは、「人間の可能性の祭典」です。
国際パラリンピック委員会の理念には「パラリンピック聖火は皆んなのものであり、パラリンピックを応援するすべての人の熱意が集まって1つの聖火を生み出す」とあります。
その中に、この厨房の火が加わることができましたことを、心からありがたく存じます。
後ほどメッセージを述べる森田さんはカフェの接客担当をしております。ですが、数年前までは、このような仕事ができるわけではありませんでした。
障がいがあっても「働きたい。働いて収入を得たい。誰かの役に立って暮らしたい。」という『想い』や『願い』は同じです。
森田さんは障害者技能五輪「アビリンピック」大分県大会「喫茶の部」に挑戦し続けました。
2015年に、銀賞を受賞しております。
「できなかったこと」を「私はできる」に変えました。
impossibleをI’m possibleに変えました。
そこに到達するまでには、本人たちのたゆまぬ努力は勿論ですが、たくさんの方々のお支えがあったからこそ、達成できたこと。
お年寄りがいて、小さな子どもがいます。
病気の人がいて、病気でない人がいます。
障がいのある人がいて、障がいのない人がいます。
いろいろな人が暮らして、ひとつの社会があります。
そして、その「いのち」は、どれも等しく尊いものです。
お互いの中に可能性を探し合うこと。そして支え合って生きること。
このことを体現してくれるのが、パラスポーツでありパラリンピックだと私は考えます。
コロナ禍の東京2020パラリンピックでは、無観客の開催となります。
日本中のそれぞれの場所から採火し集められた想いのこもった聖火が世界中から集まったパラアスリートたちへの応援となりますように。
その一部の玖珠郡の火「森風の火」をお届けできることのご縁に感謝致します。
2021.8.16 暁雲福祉会
常務理事 丹羽 和美