10/21「おおいた障がい者アート展あやなすひかり」/「第25回ときめき作品展」の合同開会式

「おおいた障がい者アート展あやなすひかり」の企画展に作品を出展した、作家代表で暁雲福祉会利用者の分藤明男さんと同法人常務理事の丹羽和美が、オープニングセレモニーに参列し祝辞を述べ、テープカットを致しました。

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「開会式における来賓挨拶」より

この企画展に至るまでに、主催者である大分県やおおいた障がい者芸術文化支援センター、大分県障害者社会参加推進協議会始め多くの関係者の皆さまにご尽力を頂きましたことを心より感謝し、県内の障がい者アートに関わる方々とこの日を迎えられたことの喜びを分かち合いたいと存じます。

美術や音楽の専門的な教育を受けていない知的障がいのある方々が、感じるままに、湧き上がるように表現する「色や音の豊かな感性」に注目し、私ども暁雲福祉会はアートセラピーや音楽療法に取り組んで参りました。

当日、来賓の1人としてお招きを受けました作家代表の分藤明男さんですが、彼は暁雲福祉会「八風園」に通うようになってから、ある時、広告の裏紙に描いた線が、とても楽しかったので、アートセラピーの時間に参加をするようになりました。

そこから、彼は、本格的に絵を描くことを始めました。

あやなす06誰でも、自分の想いや願い、それから、いろいろなことを人に伝えたいとか表現することを、とても望んでます。

でも、どう表現して良いかわからないと言う時に、明男さんは絵を描くことに出会いました。

対象の一部分だけを切り取り描く構図、独創的な、そして迷いの無い線やカラフルな色ののせ方・・・、

明男さんの描く世界は、多くの人を魅了してきました。

現在、明男さんはは、キヤノンウィンド株式会社に勤務する会社員で、地域てグループホームに暮らしています。自分で働いたお給料で、たくさんクーピーを買い、思いっきり、絵を描き続けています。

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暁雲福祉会は、2012年の6月に、当時、日本財団が取り組んでいたアール・ブリュット美術館創設事業の担当者の案内で、日本のアール・ブリュット事業として名高い滋賀県社会福祉事業団が運営をする「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」や京都の「みずのき」、広島県の「鞆の津ミュージアム」において、たくさんのアール・ブリュットの作家や作品に出会いました。

障がいの有無に関わらず、人が本来持っている素晴らしい力や可能性を思い知らされ、言葉には尽くせないほどの感動をおぼえました。

その時に、大分県内にも、きっと、アール・ブリュットの作家たちが数多くいらっしゃるはずだ。

その方々に光があたり、そのような、障がいのある方々のアートを発信できる場ができれば、とても意義深い、幸いなことだと感じたことを昨日のように思い出します。

彼らの作品の芸術的な価値が認められ、芸術を通した障がいのある方々の存在を発信できたら、どんなに素敵なことかと

あれから8年が過ぎました。

あやなす05本日、このような素敵な企画展がOPAMで開催されます。

館内で、たくさんの障がい者アートの作品たちが「あやなす様」を鑑賞できることに、今から、ワクワクししています。

暁雲福祉会法人内の各施設の利用者たちも、コロナ禍の中、分散して、全員で鑑賞に出かけます。今日の日が、大分県における障がい者アートの新たなスタートになること皆で喜びたいと思います♪

社会福祉法人 暁雲福祉会 常務理事 丹羽 和美